以前、公開すべき日記について考えたことを記事にしました。しかし、そもそも非公開の日記ですら続かない。そんな私が、やり方を変えたら少し継続できるよになってきた。日記と呼ぶには恥ずかしいレベルですが、変えたことまとめました。
日記を書くにあたって変えたこと
昔は、白紙から起こしたり、手帳を活用したり、アナログな方法を試してきました。これを変更しました。
変えたことの結論は以下の二つ。特にフォーマットを工夫しました。そのあたりの経緯は後半で説明します。
- 日記を書くツール
- 日記のフォーマット
- 自分ルール
日記を書くツール
スマホのメモアプリを使うようにしました。アプリはなんでもよいです。ただし、以下の要件を満たすツールがよいです。
- スマホでいつでもメモが取れること
- 新規ページをテンプレ化できること
- スマホでもPCでも同じ内容を共有できること
理由は簡単です。「いつでもどこでも書ける」ことが重要なんです。なんせ忘れっぽいので。
私はOne-Noteにしてますが、たまたま既にインストール済みだっただけなので何でもいいです。
日記のフォーマット
「新規ページ追加」を押せば日記用フォーマットになるようにしておきます。これはツールに登録できればよいです。
どんなフォーマットかというと「質問・問いかけ」が書かれたひな形です。
なぜ「質問・問いかけ?」という経緯は後半に書きますが、、、つまり私は「日記がかけない人」なんです。いやいや、書けないって言っても何かあるでしょ、、、ということで、思い出すきっかけを与える質問や問いかけをあらかじめ用意しておいて、テンプレート化しておきます。
例えば以下のような質問です。
- 「はい・いいえ」で答えられる質問
- 今日はいいことあった?今日は腹立つことあった?
- 今日誰かに感謝した?
- 決まった答えが書ける質問
- 今日はごはん何たべた?
- 今日の天気は?
なお、1か所は何でも書ける領域は作っておきます。メモっておきたい出来事や感情は、できる限りその場でメモです。そのためにツールをスマホ可能なものにしておきます。
ちなみに、テンプレート機能ですが、One-Noteの場合は日記セクションにフォーマットページ作って「既定のテンプレートに設定」で対応できます。
2019/07/13追記:私の端末では「既定のテンプレートとして設定」のメニューが表示されなくなってました。いいツール探さないといけない。せっかく続くようになってきてたところなのに…
2019/07/27追記: 上記7/13で挙動おかしかったバージョン (バージョン 16001.11727.20076.0) ですが、今見たら修正されてました。確認バージョン (バージョン 16001.11901.20096.0) です。私はOneNoteのままで行くことにしました。
自分ルール
自分ルールを作りました。簡単にできるルールにしました。
- 朝起きたら「新規ページ」を押下して日常生活に入る
- 日中、思うことがあったらメモに残す
- 思うことがない日があっても気にしない。
- 一日の最後にフォーマットの「質問・問いかけ」に答える。
- 答えながら思い出したことがあればついでに書き起こす。
- 思い出すことがなくても気にしない。
- 日記とは、ある一日の記録であると割り切る。
- 質問に答えただけの日があっても、それは「日記」(一日の記録)である。
やり方を変えた経緯
「日記を続けるコツ」が通用しない私の状況
日記を続けるコツってググると結構でてきます。私の場合、ググって出てくるようなコツは通用しないパターンでした。
よくある代表的なコツをならべてみます。
- 日記を書く目的があれば継続しやすい
- 書けない・まとまらないことへのコツ
- 将来読み返すことを踏まえて客観的に書く
- 1行とか短かくてもよい
- 書くことがないなら毎日書かなくてもいい
これらについてのネガティブ思考パターンをツラツラと書いてみましょう。読み返したらネガティブすぎて我ながらイラっときたので、不快にさせたらすみません。そういう心理状況になるんです。
「目的があれば継続しやすい」について
目的があれば継続しやすいというのは一般的にはそうですね。オリンピックを目指すから日々のトレーニングをがんばれる、というのと同じで目的は大切です。わかります。
では、私の場合の「日記を書く目的は?」
私の場合「日記を書くことは有効である」という一般論から「自分も自分なりの日記の有効性を体験したい!」。だから日記を書こうという感じ。
つまり、「有効性を体験する」ことが目的?
これ、冷静に考えると、「有効だと言われたから書く」っていう受け身な状態なのです。この時点で目的意識がないんです。
他に目的はないの?っと考えてみても、他に日記を書こうと感じた理由が思いつかない。だからこのコツを聞いてもピンとこない。
「書けないことへのコツ」に対しての感覚
目的意識からすでに躓いている状況です。そして書けない。
一日の出来事を客観的にかけばいい、とか言われて、そうだよね、ってスグに書ける人って羨ましい。書けないんですよね。
心理的には、「あえて書き出すような出来事がない」「人に言うような話はない」という感じ。いやいやなんかあるでしょ?と言われても書けないという方もいますよね。
例えば「今日、いつも通り電車で通勤し、忙しく業務をこなして遅くに帰宅」ってこれじゃ日記的にも意味も価値もないわけで…
いやいや、もっと何かあったでしょ。思い出してみて?って思い出そうと思っても思い出せないんだから仕方がない。そして、書けない。
たぶん、日記書くことができる人にとっては「え、その感覚がわからない」って思うのではないでしょうか。
この「書けない」感覚がわかってもらえますか。そして、「書けない」のだから、つまり「書くことがない」
だから、「将来読むことを見こす」という以前に書くことがない。「短くてよい、1行でもいいんだよ」というけど短いことすら書くことが思いつかない。
「書くことがなければ毎日でなくてもよい」について
印象的な出来事がある日、ない日ある。印象的な出来事があった日だけでいい。そういう人向けのアドバイスですよね。「毎日じゃなくてもいいんだよ」って。
出来事がない日を許容するのはありがたいですが、でも出来事ある日が少ないのです。そして人生にむなしさを感じて、「日記をつけてよい人生を振り返る人」に羨望を覚える。
「およげ!たいやきくん」って歌ありますよね。あの歌詞の出だし。
『まいにち、まいにち、僕らは鉄板の上で焼かれて、いやんなっちゃう』
そう、毎日のルーティンに代わり映えがなくて、本人にとって印象的な出来事がないんです。実は細かい場面の一つずつで、感じたことがあったはずだと思うけど、そういう記憶が残らない。一日の最後に思い出すことができない。そういうパターンなんです。
気づきのきっかけ
そんな心理状況の私に気づきがあったのは、自宅でのワンシーンでした。子供が作文で書くことが思いつかずに苦戦している姿を見て気づきました。。
(-`).。oO(『私も子供のころは作文かけなかったな・・・』)
(-`).。oO( 『ん、「作文が書けない子供」のような状態で私は日記が書けないってこと?』)
懸命に子供に問いかけます。
- 今日学校で何かなかった?
- 今日は社会の授業でどこかに行った?
- 今日は誰と一緒にいた?
- それはどこに行ったの?
- どう思った?楽しかった?
(-`).。oO( 『問いかけって思い出すきっかけになるんだな?』)
(-`).。oO( 『本人にとって大したことがないと「思い込んでいる」出来事が実は記録になるんだ』)
わかってきた、書けない心理
つまり、私のケースは以下ということになってきます。
- 作文が書けない子供のような状態になっているということ。
そして、その対策は
- 書けない自分に、思い出すきっかけを問いかけること
そして、「質問フォーマット」を思いついたわけです。この質問フォーマットのおかげで、少しずつ思い出しが増えます。思い出せない日は割り切ってます。
問いかけの例
私の例を恥ずかしながら少し紹介
はい、いいえで答えられる質問例
- 今日は楽しかった?
- 今日はつらかった?
- 今日はいつもと違う場所にいった?
- 今日感謝を伝えた人はいた?
すべて、「Yes or No」で答えられるので、チェックボックス化しておき、具体的なことを思い出した場合は、思い出したことを書きます。 思い出したことがないなら何も書きません。
例えば以下のようなこんな感じ。外出ついでに思い出せたことがあったようです。何がつらかったかは思い出せないけど、何かつらかったと。思い出せなくても気にしません。
非公開の日記なので内容は浅くていい。本人にとっては理解できる表現で十分。もし後で記事のネタにするような内容なら、その時に改めて深堀して推敲すればいいんだと割り切ります。
決まった答えが書ける質問
- 何時に起きた?
- 朝の天気は?
- 今日の新聞の一面記事は?
- 晩御飯は何食べた?
これらはタンタンと「記録」します。ある日の「記録」なのでこれだけでも「日記」ですよね。(割り切ろう!)
これは例えば「ドーナツを思い出した日は、「曇り」で、東京で物騒なニュースがあった日」といった感じで、記憶の連鎖につながります。ボケ防止です(笑
まとめ
日記が書けない自分を「作文の書けない子供」と同じと考えて「問いかけ」という発想を日記に加えてみました。これで私は日記が続くようになってきました。私と同じ境遇の人いたら参考にしてください。
- ツールを工夫し「いつでもどこでも」記録できるようにする
- フォーマットを工夫し「自分への問いかけ」から思い出すきっかけを助ける
- 自分ルールとして「思い出せなくても気にしない」と割り切る。
記録が残るようになってくると、少し振り返る余裕が出てきます。今振り返ってみても、ブログのネタになるようなメモも残ってます。蓄積されてくれば力強いツールになる。今後はそういうこともネタにしていきたいですね。
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